教育方針

1 教育方針

(1)学校教育目標

  「地域を愛し, 心豊かで, 自ら学ぶ子どもの育成」

 前任の中野校長が加えた「地域を愛し」という文言とその趣旨を大切に受け継ぎ、本年度で3年目となる学校教育目標である。

 国・県・市(高知市教育大綱)の教育行政方針に基づき、本校の実態に即して、調和の取れた子どもの育成を目指すとともに、社会の変化に主体的に対応できる「生きる力」を育む教育活動を推進する。

 また、春野東小・春野中、そして春野西小の中学校区の3校が一体となって教育の方向性を整える「学校運営協議会(コミュニティースクール)」を立ち上げ、地域の子どもたちの育成を目指す。

 令和4年度も、一昨年度・昨年度に引き続き新型コロナウイルス感染症対策による、新しい学校生活基準が設定された年度であることに鑑み、児童の心と体の健康に一層の注意を払った教育活動を展開していけるように、教職員・保護者等が一丸となって取り組む。

 

(2)めざす子ども像

○ 学びあう子ども
○ 健康でたくましい子ども
○ 思いやりのある子ども

(3)めざす学校像

○ 子どもが笑顔で登校する学校

○ たくましく躍動し、豊かな感性・想像力を育む学校

○ 保護者や地域から信頼される学校

 ー児童がいきる 職員がいきる 家庭・地域といきる楽しさいっぱい春野西小ー

(4)めざす教職員像

○ 子どもを真に理解し、子どもとともに前進し成長する教職員
○ 受容性を大切にし、子ども・保護者・地域そして同僚から信頼される教職員
○ 明朗で、常に前向きな指導姿勢をもっている教職員
○ 研修に励み、授業力を延ばそうとする教員

2 教育重点目標

○ 人を思いやる優しい心と健やかな体の育成を目指す教育課程の充実
○ 基礎学力の定着と向上及び確かな学力をつけるための授業改善
○ よりよい人間関係を築く力の育成
○ 組織として機能する職場
○ より効果的な活動を進めるための教育環境整備

3 学校経営の方針

○ 児童がいきる学校(共に伸びる子ども)

・ 一人一人の子どもたちがいきいき、のびのびと活動し、さまざまな「できた楽しさ」を味わうなかで、
児童の将来の自立と共生に向けて、「確かな学力」「豊かな心」「健康・体力」の育成に努める。

○ 職員がいきる学校(共に磨きあう職員)

・ 職員の自律性(一人一人の職員がより自分自身の実践のスタイルを確立する)と
同僚性(互いに理解し合い支え合う)のもと、組織的な学校運営と資質の向上に努める。

○ 家庭・地域といきる学校(共に歩む学校)

・ 地域保幼・小中学校・家庭・地域との連携・協力のもと、地域の教育資源を
活用することにより、子どもたちのよりよい成長に努める。

4 具体的方策と視点

(1)全教育活動における人権教育の推進

①全教育活動で、人権感覚を育てる

・ 命を守り、自分や人を大切にする力
・ 互い(違い)を認め合う力
・ 弱い立場の人や、人の痛みを共感できる力
・ 豊かなコミュニケーション力

②子ども一人ひとりを大切にした学級集団づくり(学級経営)

・ 子ども一人ひとりの人権を尊重し、どの子にもある良さが引き出され発揮できる学級
・ 課題のある子(弱い立場におかれた子)を中心にすえた学級集団づくり
・ 互いに認め合い、励まし合い、支え合う、あたたかいまなざしに満ちた学級

(2)どの子にもわかる授業づくり

①どの子にも、わかる・できる・うまくなる喜びを味わわせる
②基礎的・基本的事項の定着を図る
③教え込む授業から、子ども自身が課題を持って自ら意欲的に学ぶ子ども中心の授業へ
④「わからない」ことが「わからない」と言える、まちがいが大切にされる授業
⑤指示や命令ではなく、良さの発見や肯定的評価が多く見られる授業

(3)特別支援教育の充実

①個性を尊重し、障害と共に生きるたくましい子どもを育てる
②障害について正しく理解し、ありのままに認め、仲間として共に生きる子ども集団を育てる
③校内支援会を定期的にとり、特別に支援を要する児童への支援活動の充実を図る

(4)道徳教育の充実

①素直で思いやりのある子どもを育てる
②感謝の気持ちを大切にする子どもを育てる
③社会性や生活のマナーを身に着け、人間としてのあり方や生き方を自ら考え、実行できる
 子どもを育てる

(5)特別活動の充実

①自主・協同の喜びと、充実感の味わえる集団の創造
②一人ひとりの子どもが自分の良さを伸ばせる場を保障し、存在感を味わわせる
③協力して活動することの楽しさを味わわせることを通して、連帯感・責任感・所属感やより
 よい生活を築こうとする実践的態度を育てる

(6)総合的な学習の時間

①探究的な活動を通し、自ら課題を見つけ、自ら学び、自ら考え、主体的に判断し、よりよく
 問題を解決する態度や能力を育てる。
②総合的な学習の時間を通して、各教科における基礎的・基本的内容がさらに定着するように
 努める。
③自然や人とのかかわりを豊かにさせていきながら、自己のよりよい生き方を深く考えることが
 できるようにする。

(7)外国語教育の充実

①英語科の新設、外国語活動の拡充を見据え、カルキュラム・マネジュメントや指導方法の
 工夫改善等の研究に努める。
②ALTの有効な活用に努める。
③言語や文化について体験的に理解を深め、外国語の音声や具体的な表現に慣れ親しませ
 コミュニケーション能力を育てる。

(8)健康・安全教育の充実

①健康でたくましい体力・確かな学力・明朗で生き生きした心情が調和的に身についた
 子どもを育てる
②一人ひとりの子どもの生活やその背景を見つめ、意図的・計画的に保険安全に関する
 意欲を高め、実践化・習慣化を図る
③自ら命を守ろうとする判断力・実践力を育てる

(9)自主性・自発性を育て、自己実現を図る児童指導の推進

①全教職員が共通理解と同一歩調で児童指導に臨む
②カウンセリングマインドを持って児童に接し、児童理解に努める
③働くことを大切にし、当番活動や清掃活動がすすんでできる子どもを育てる
④きまりを守り、規律ある生活を大切にする
⑤基本的な生活習慣を身につけさせる

(10)教育環境の整備

①一人ひとりの子どもの豊かな感性と情操を高めるための、うるおいと安らぎのある教育
 環境づくり
②安全点検を励行し、事故防止に努める
③言語環境にもきめ細かい配慮をする(話し言葉、掲示物等…)